オープンソースハードウエアカスタマイズサービスの概要

1.オープンソースハードウエアとは

 近年、ハードウエアの設計データをフリーなライセンスで提供する「オープン化」の流れがあります。設計データをオープンにすることで、教育現場での教材として実用的なハードウエアを扱うことができたり、設計の難しいハードウエアを個人レベルで製作することが可能となります。

このようなオープンソースハードウエアの中でも、特に活用が広まっているものとして、Raspberry Pi、BeagleBoneなどのマイコンボードがあります。これらのマイコンボードは、動作実績のあるオープン化された設計データがすでにあるため、製造や部品調達の工夫によりコストを下げることができ、廉価でボードを手にすることが可能となります。LinuxをベースとしたOSや統合開発環境などソフトウエアの開発を容易にする環境も提供されています。

 

2.Raspberry PiやBeagleBoneを製品開発に利用する意義

Raspberry PiやBeagleBoneに代表されるオープンソースハードウエアのマイコンボードを製品開発に使う事例は、まだあまり知られていませんが、前述のように廉価でボードを手にすることが可能であることから、ものづくりの現場でも注目されており、今後、製品開発にも取り入れられていくことが予想されます。

 

高度な製品を開発する場合には、対象機器に特化したボードを独自に開発し、そのボードを用いてソフトウエア開発を行います。このようなフルカスタマイズの設計の場合、白紙から回路を設計し、そこからボードの設計データを作成し、製造することになります。試作したボードは一発で完動するとは限らず、動作確認や製造後の特性評価を受けて作り直す必要があるため、時間とコストが必要となります。

すなわち、フルカスタマイズでボードを作る場合、主に次の2点が課題となります。

開発期間:試作ボードができるまでソフトの開発に着手できない

開発コスト:独自のものを作るためコストがかかる

 

一方、センサーやカメラにアクセスしたり、サーバを立ち上げて簡単な処理をする用途であれば、既成の汎用的なボードでも間に合います。既成のボードは動作が確認済みのため、購入すればすぐ使うことができますので、開発期間が短縮できます。また、設計費用等もかからないため、フルカスタマイズに比べると安く入手できます。

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しかしながら、既成ボードに対しても、小規模のカスタマイズ要求は潜在しているのが現状です。例えば、組み込む機器のスペースに合わせて不要なコネクタを外したり、消費電力低減のため電源LEDを外したい、といった要求です。
既成のボードには、設計データがオープン化されているオープンソースハードウエアと、そうでないものとがあります。設計データがオープン化されていないボードは自由に改変できないため、ボード開発メーカーに設計変更を委託することになり、その分コストがかかります。そこで、オープンソースハードウエアを使い、ユーザ自身で設計データを変更して、安い工場に製造委託できれば、安価ですみます。
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このように、オープンソースハードウエアを製品設計に活用することで、ユーザの自由度が広がるのです。

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3.TechShareが提供するカスタマイズサービス

TechShareでは、この度、Raspberry PiやBeagleBoneなどのオープンソースハードウエアを製造する工場と契約を結び、カスタマイズサービスを開始いたしました。対象となるボードの種別は表1の通りです。

表1:カスタマイズサービスの対象
Raspberry Piシリーズ

Raspberry Pi3

Raspberry Pi2

BeagleBoneシリーズ

BeagleBone Black

BeagleBone Black Industrial

BeagleBone Green

このサービスの実現により、小規模カスタマイズを希望するユーザは、既存ボード並みの価格で小規模変更したボードを手にすることができるという新しい道が開けます。

もちろん、カスタマイズされたボードは、市販のRaspberry PiやBeagleBoneを製造しているラインを使って同じように製造されますので、品質面においても遜色はありません。

 

3.1 カスタマイズサービスの流れ

 カスタマイズサービスを希望されるユーザ様は、弊社受付窓口にお問い合わせください。弊社および製造委託先とのNDA締結後、ご希望内容のご相談をお受けいたします。ご提示頂いたカスタマイズ内容が対応可能な範囲であれば、製造委託先にて少量のプロトタイプを作成し、ご提供いたします。プロトタイプをご評価頂いた後、ご希望により量産も承ります。カスタマイズしたボードの費用は、カスタマイズ内容に応じた小額をボードの実費に加えたものとする予定です。

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3.2 小規模カスタマイズの想定例

 カスタマイズ範囲は追加費用が小額で納まる範囲を想定しています。例えば、筐体に収めるため、不要なコネクタやヘッダーピン等の取り外すといった変更です。プリント基板の大幅な設計変更を伴うようなカスタマイズ、無線機能を有するボードで無線機能に変更が及ぶようなカスタマイズなどは、ボードの新規設計と変わりなくなるため、本サービスのメリットは薄れます。

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サービスご希望の受付先
 下記お問い合わせ先にて受け付けております。
 

お問い合わせ先

TechShare株式会社
オープンソースハードウェア事業部
通販チーム

Email:info@techshare.co.jp
TEL 03-5683-7293

 

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