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Unitree G1-D

Unitree G1-Dは、ヒューマノイド型ロボットのための「エンドツーエンド・プラットフォーム」です。アクチュエーター、ギアボックス、エンコーダー、センサーなど多数の独自開発パーツを内蔵し、高性能なヒューマノイドロボット実現を支えます。さらに、データ取得→処理→アノテーション→モデル学習→推論という一連の流れを統合したプラットフォームを備え、あらゆる開発フェーズをスムーズに進められる設計です。

高自由度ロボットプラットフォーム

・ロボット自由度(エンドエフェクタを除く)19 DOF。
・腕部:7 DOF ×2
・腰:2 DOF
・垂直柱:1 DOF
・ベース:2 DOF。
・拡張された稼働ワークスペース、低遅延制御応答。

拡張された作業領域

・モバイル作業領域(移動動作)
車輪と昇降機構を組み合わせたモバイルリフティング設計を採用。
・垂直方向の作業範囲
0 ~ 2 m
・腰部可動域(Z軸)
±155°
・腰部可動域(Y軸)
-2.5° ~ +135°

低遅延の制御応答

・昇降精度
±0.5 mm
・エンドエフェクタ(グリッパー)精度
±0.1 mm
※使用するエンドエフェクタの種類により精度は異なります。
・システムのテレオペレーション遅延
<100 ms
・サンプリングレート
60 Hz
合理化されたデータ収集ツール
従来の手動プロセスを超えて、柔軟で標準化されたワークフローによりデータ収集を合理化し、コストを削減します。
効率的な収集を実現するビジュアルテンプレート管理
プロジェクト管理、タスク割り当て、進捗管理、ステータス分析を統合したプラットフォーム。 テンプレート化された設定により、データ収集タスクをワンクリックで生成できます。 ワークフロー全体をリアルタイムで追跡できるため、スムーズな連携と高効率なデータ取得が可能です。
多様なプラットフォーム・エンドエフェクタに対応した柔軟な構成
さまざまなロボットプラットフォームやエンドエフェクタ構成でのデータ収集をサポート。 強力なデータ標準化機能により、異なるデバイスのデータを高品質なモデル学習用データへとエンドツーエンドで処理できます。
大規模運用を支える高並列アーキテクチャ
数百台規模のロボットによる同期データ収集を支える技術基盤を搭載。 高並列アーキテクチャと負荷分散スケジューリングにより、大量のデータストリームをリアルタイムに受信・処理します。
24時間365日の安定したデータ収集

高可用性アーキテクチャを採用したことで、信頼性の高い 24/7 データ収集を実現。
幅広いデータ形式に対応しており、取得したデータをそのまま出力したり、主流の学習データ形式へ変換したりできます。
これにより、研究開発のスピードを大幅に向上させます。

データ取得の流れ
1
新しい収集タスクの作成
2
タスクの編集と割り当て
3
データ取得と注釈
4
データのアップロードと確認
5
データストレージ
6
データエクスポート
包括的なモデル学習・推論ツール
データ処理からワンクリックでのモデルデプロイまで、エンドツーエンドのワークフローをサポート。 プラットフォームは、主流のオープンソース・ロボティクスモデルフレームワークとシームレスに統合されています。
主要モデルを網羅する豊富なエコシステム
オープンなモデルエコシステムを構築しており、コミュニティデータセットを標準搭載。 オープンソースデータセットでのトレーニングにも対応。 PI や GROOT など、主要オープンソースモデルと深く統合されています。
モデル評価のためのシミュレーション環境
高精細・高忠実度の3Dアセットライブラリを備え、 リアルなシミュレーション環境を構築可能。 アルゴリズム検証を支える包括的な評価プランを、迅速に生成できます。
迅速な展開を実現するユーザーフレンドリー設計

セットアップ時間を最小限に抑え、すぐに利用可能。
「ワンクリックトレーニング」で即座にモデル開発を開始し、統合されたシミュレーションツールで信頼性の高い評価を実施。アルゴリズムから実機へのスムーズな移行も可能です。

高効率な分散トレーニング
高性能な分散トレーニングアーキテクチャを採用し、コンピューティングタスクを柔軟にスケジューリング。並列処理による高速化を実現し、負荷に応じてリソースを動的にスケール。GPU使用率は最大90%に達します。
トレーニングと推論の流れ
1
モデルアーキテクチャの選択
2
トレーニングの構成
3
リアルタイム監視
4
パラメータ編集
5
シミュレーションテスト
6
モデルのエクスポート&デプロイ
活用シーン
UnifoLM-WMA-0:
A World-Model-Action (WMA)フレームワーク
UnifoLM-WMA-0は、さまざまなロボット形態に対応するオープンソースのワールドモデル × アクション(WMA)アーキテクチャで、汎用ロボット学習のために設計されています。その中核となるのは、ロボットと環境の物理的相互作用を理解するワールドモデル です。
意思決定モード:精密な予測に基づくアクション生成

現在の環境状態やタスク目標を解析し、ロボットと周囲との 未来の物理的インタラクションを高精度に予測。この予測結果がポリシーモジュールを直接支援し、意思決定の誤差を減らしつつ、動作の正確性と合理性を最適化 します。

シミュレーションモード:データ生成のための高忠実度フィードバック

ロボットの動作入力に応じて、高精細な環境フィードバックを生成できるインタラクティブシミュレータ として機能します。高品質の合成データを大量に生成し、モデル学習やポリシー最適化に必要なデータソースを提供することで、学習プロセスを大幅に加速 します。

Unitree G1-D スペック表

G1-D(Standard)G1-D(Ultimate)
機械寸法サイズ(最低高さ)1260×500×500 mm1260×525×570 mm
サイズ(最高高さ)1680×500×500 mm1680×525×570 mm
本体重量(バッテリーを含む)約50 kg約80 kg
自由度(エンドエフェクタ除く)17 DOF19 DOF
腕1本の自由度77
腕の最大ペイロード¹約3 kg約3 kg
エンドエフェクタオプション2-Fingerグリッパー/3-Finger(タッチ無)/3-Finger(タッチ有)/5-Finger2-Fingerグリッパー/3-Finger(タッチ無)/3-Finger(タッチ有)/5-Finger
腰の自由度22
腰の関節可動範囲Z軸:±155°/Y軸:-2.5°〜+135°Z軸:±155°/Y軸:-2.5°〜+135°
柱の昇降速度約60 mm/s約60 mm/s
ベースプレート最大移動速度1.5 m/s
走行方式差動駆動、360°その場回転
シャーシセンサーLiDAR ×1 + DepthCamera ×2 + 衝突センサー ×2 + 低障害物検知センサー ×2
電源・電気仕様基本演算能力8コア高性能CPU8コア高性能CPU
感知センサー頭部HD双眼カメラ ×1 + 腕部HDカメラ ×2頭部HD双眼カメラ ×1 + 腕部HDカメラ ×2
無線仕様Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2
アクセサリー高性能コンピューティングモジュールNVIDIA Jetson Orin NX 16GB(100TOPS)NVIDIA Jetson Orin NX 16GB(100TOPS)
バッテリー上半身脱着バッテリー9Ahシャーシ内蔵バッテリー30Ah
手動コントローラ有り有り
可視化コンピュータ有り有り
その他可動時間約2時間約6時間
OTAアップグレード対応有り有り
二次開発対応有り有り

Unitree 体験セミナー

弊社はUnitree製品のスペック・特徴のほか、体験型演習を通じて電動4足歩行ロボットプログラミングの基礎を学べるセミナーを定期的に開催しております。エントリーモデルUnitree Go2/Go1や、40 cmの段差が登れるなどIndustry Levelの高性能を実現した、最新機種Unitree B2についてご紹介いたします。2次開発例について実機デモを交えながらご紹介する他、会場では数多くのUnitreeデモ機をご覧いただけますので、是非ご参加ください。
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